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基礎知識
2022/08/16

ワイパーの車検での検査項目は?交換時期や費用目安を解説

ワイパーの車検での検査項目は?交換時期や費用目安を解説

ワイパーも車検の点検項目に含まれていることをご存知でしょうか。ワイパーは雨天時や吹雪での視界確保に欠かせない機能です。動作不良や拭き取り不良があると安全な走行はできず、車検にも通りません。

本記事では、安全運転に欠かせないワイパーの検査項目や交換時期、交換費用やワイパーの寿命を延ばすコツなどを解説します。

1.車検時のワイパーの検査項目

車検時のワイパーの検査項目

車検時は、ワイパーの拭き取り状態に加え、ウォッシャー液の量や噴射状態も確認されます。これらが正常でなければ車検は不合格となります。まずは、ワイパーがどのような状態になると異常とみなされ、車検に落ちてしまうのかを確認しておきましょう。

ワイパー

車検を通過するには、ワイパーが装備されていることが大前提です。そのうえで正常に動作するかどうかが確認されます。ワイパーモーターの故障による動作不良、動作に支障をきたすワイパーアームの折れや曲がり、取り付け部のガタツキなどがあると車検に通らない場合があります。

ワイパーゴム

ワイパーを作動させると正常に水が切れ、運転時に良好な視界を確保できることが車検通過の条件です。ワイパーゴムの劣化度合い自体は点検されませんが、著しい硬化や破損、脱落などで視界悪化をもたらすような状態が起きる場合は車検に通らない可能性があります。

ウォッシャー液

車検時にはウインドウォッシャー液がワイパーの拭き取り範囲内に噴射されるかどうかチェックされます。ウォッシャー液が入っていない、出ない、噴射が弱い、向きがおかしいなどの異常がある場合は車検に通らない恐れがあります。

リヤワイパー

ワイパーの装着義務があるのはフロントのみで、リヤワイパーは点検項目に含まれません。したがって、リヤワイパーはどのような状態であっても車検には通ります。ただし、取り外すなどして突起が出ていると車検に通らない恐れがあります。

2.ワイパーで車検落ちになる原因

ワイパーが原因で車検に通らない場合によくある症状は、まずワイパーモーターの故障による動作不良が挙げられます。ワイパーゴムの劣化や損傷による著しい拭き取り能力の低下、ウォッシャー液の詰まりによる吐出量不足や噴射方向の不良なども車検落ちの原因となります。

ワイパーがまったく動作しない場合は、ヒューズ切れやワイパーモーターの故障などが疑われます。動作に異常がなくとも異音が発生する時は、ワイパーモーターから動作を伝えるリンク機構の油切れや、ワイパーブレードのガタツキ、ワイパーゴムの劣化によるビビリ音などが原因です。拭き取りがうまくできない場合は、主にワイパーゴムの劣化や破損が原因です。ウォッシャー液が出ない場合はポンプの故障やヒューズ切れ、吐出量不足や向き不良はノズルの詰まりが原因である場合がほとんどです。

なお、車検落ちになる主要な要因については、こちらの記事で解説していますので、ご参考ください。
play_arrow 「車検に通らない原因は?よくある原因と対処方法を徹底解説」

3.ワイパーで車検に落ちないようにするには?

規定量のウォッシャー液が充填され、雨天時の運転に支障がない範囲内でワイパーが正常に使用できれば、車検に落ちることはありません。ただし、ワイパーゴムは劣化しやすく定期交換が必要な部品です。しっかり拭き取れているつもりでも劣化に気づかず、車検時に指摘される場合があります。ワイパーゴムの不良で車検に落ちないためのコツを解説します。

定期的な点検

ワイパーに装備されるゴムは紫外線により硬化しやすい性質があります。ゴムの硬化が進むとガラス面の当たり具合が変化するため、拭き残しや拭き取り異常、異音などが発生しやすくなります。

ガラスを払拭した後に細い筋が残る場合は、ワイパーに傷がついている可能性があります。水膜が一部だけ除去できない場合や、動作時に異音やビビリが発生し正常に拭き取れない場合は、ゴムが硬くなっていないかどうか点検しましょう。

さらに劣化が進むと、ワイパーゴムの一部が本体から分離します。特にワイパー端は破損しやすく、拭き取り範囲が狭くなったと感じる場合は分離している状態がほとんどです。また、吹き残しがある場合はワイパーゴムの中央付近だけが分離している場合もあります。

以上の症状が出た場合は、ワイパーゴムの交換でしか改善方法はありません。

定期的な交換

払拭状態の判断には個人差があるため、自分では十分に視界が確保されていると思っても検査官は払拭不良と判断する場合もあります。そのため、わずかでもワイパーの拭き取り状態が良くないなら、ワイパーゴムは交換しておくのが確実です。

ワイパーは一度異常が起こると修理しない限り性能が戻ることはありません。安全な視界確保のためにワイパーゴムは定期的に交換し、払拭異常が確認されたら速やかな交換をおすすめします。

4.ワイパーの種類と交換費用

車検時にワイパーの点検項目で不合格になる場合は、車検業者側でワイパーを交換してくれます。しかし、その際の費用は割高になりがちなので、車検代を安く抑えたいのなら車検前に自分で交換しておくことをおすすめします。

種類別の費用目安

ワイパーにも種類があり、性能や価格も異なるため、車の用途に応じた種類を知っておくことが大切です。ワイパーの種類は、ワイパーゴムの違いとブレード形状の違いに分類されます。

ワイパーの
種類/価格
価格 特徴
トーナメント
ワイパー
ゴム交換:
200~500円
ブレード交換:
800~2,000円
安価なごく一般的なワイパー。
フラット
ワイパー
3,000〜5,000円 視界を妨げづらいシンプルなワイパー。ゴムのみの交換は原則不可。
エアロ
ワイパー
1,000〜3,000円 高速走行時の払拭性能に優れたワイパー。

トーナメントワイパー(ノーマルワイパー)

「トーナメントワイパー」は最も一般的なワイパーブレードです。ワイパーゴムの支持部をトーナメント表のような構造で保持することで、ゴムの当たり面の柔軟性を確保している点が特徴です。少々コツが必要ですがワイパーゴムのみを交換することも可能で、200円~500円程度の出費で払拭性能を復元できます。ブレードごとの交換なら費用は800円~2,000円とやや高くなりますが、誰でも簡単に交換可能です。

フラットワイパー(ワンピースワイパー)

ワンピースワイパーとも呼ばれることがある「フラットワイパー」は、平らな金属または樹脂製の支持部とワイパーゴムが一体化したワイパーブレードです。払拭性能はトーナメントタイプに劣るものの、シンプルな外観が特徴で、運転視界が広く感じられます。ただし、原則ゴムのみの交換ができないうえに価格は3,000円~5,000円程度とやや高めです。純正品では10,000円以上するワイパーもあります。

エアロワイパー

エアロワイパーは、レーシングカーのリアウイングのような風受けが設けられたワイパーブレードです。走行風を利用してワイパーブレードをガラスに押し付けられるようにできているため、高速道路の走行が多い方ほど恩恵が受けられるでしょう。エアロワイパーにはトーナメントタイプとフラットタイプそれぞれが存在します。

ゴムの種類

ワイパーブレードのゴムの種類によっては、ワイパーに特殊な性能を付与できるものもあります。ワイパーゴムの種類とそれぞれの特徴をご紹介します。

スタンダードワイパー(ノーマルワイパー)

天然ゴムに耐候性を高める加工が施された一般的なワイパーゴムは、「スタンダードワイパーゴム」や「ノーマルワイパーゴム」と呼ばれます。素材に特記事項がなければスタンダードタイプといえます。特別な機能がない代わりに安価な点が特徴です。

グラファイトワイパー

ワイパーゴムの表面を炭素結晶であるグラファイトでコーティングしたものは「グラファイトワイパー」と呼ばれます。スタンダードワイパーより価格はわずかに上がるものの、ワイパーが滑りやすくビビリ音の軽減に効果を発揮します。また、気温が低下してもゴムの硬化はそれほど起こらないため寒冷地にもおすすめです。

撥水ワイパー

ゴム表面をシリコンなどの撥水素材でコーティングしたワイパーゴムは「撥水タイプ」と呼ばれます。グラファイトワイパーよりもさらに高価ですが、ワイパーを作動させるだけでガラスに撥水効果が付加されるため、撥水剤などを施工せずとも視界をクリアに保てるようになります。ただし、すでに撥水処理している車は加工との相性があるため、購入前に確認が必要です。

業者別の費用目安

業者/交換費用
目安
交換工賃
の目安
ワイパー
の価格
ワイパー
の選択肢
交換費用総額
の目安
ディーラー 1,500円程度 × × 4,000〜5,000円
ガソリンスタンド 500〜1,000円 2,000〜3,000円
カー用品店 500〜1,000円 2,000〜3,000円
D.I.Y交換 0円 1,000〜2,000円

ディーラーやカー用品店、大手中古車販売店、ガソリンスタンドでもワイパーの購入や交換作業は依頼できます。ただし、店舗によって選べるワイパーの種類や価格、交換工賃にはかなりの違いがあるため、費用総額は大きく変わります。

カー用品店では豊富な在庫から商品やサイズが選べるのに対し、ガソリンスタンドは限られた店舗在庫からしか選べません。また、ディーラーで購入できるのは原則として純正品のみです。

ワイパーの品揃えが少ない店舗に交換を依頼すると、工賃は同じでも費用総額は高くついてしまうことになるため、交換費用を抑えるなら量販店などで好みのワイパーを購入し、持ち込みで交換作業を依頼するか、自分で交換することをおすすめします。

5.ワイパー交換に関する質問

結局のところ、ワイパーはどのくらいの頻度で交換すれば良いのでしょうか。また、ワイパーの寿命を延ばす方法はあるのでしょうか。ワイパーにまつわる疑問にお答えします。

Q.交換時期・頻度は?

ワイパーの交換頻度は劣化状態に応じて半年から1年ごとが理想的です。劣化の進行は車の保管場所や使用頻度によっても変わり、屋外保管よりも直射日光が当たらない車庫保管のほうが長持ちする傾向にあります。トーナメントワイパーは、長く使っているとトーナメント構造体の可動部が固着して払拭状態が悪化してくる場合があるため、ゴムだけでなく1〜2年おきにワイパーブレードごと交換することをおすすめします。

以下の記事では車検の部品交換について詳しく解説しています。併せてご覧ください。
play_arrow 「車検で必要な交換部品は?種類ごとに徹底解説」

Q.寿命を延ばすために行うべきメンテナンスは?

紫外線はゴムの硬化を促すため、ワイパーの寿命を延ばすには車を車庫に保管するのがベストです。ただし、近年のワイパーゴムは十分な耐候性があるため、紫外線や熱の影響はそれほど気にする必要はありません。それ以外の方法で寿命を延ばしたい場合は、ワイパーゴムに付着した砂やホコリを定期的に拭き取ることでゴムに傷が付くのを防ぐことができます。ただし、グラファイトワイパーや撥水ワイパーはコーティングが剥がれてしまうため、強く拭かず、汚れを落とす程度の力に留めましょう。

Q.ワイパーの寿命を延ばせる使い方はある?

通年で気をつけたいのは、乾いた状態でワイパーを動作させないことです。ワイパーゴムとガラス面の摩擦が増えてゴムの摩耗が促進されるうえに、ワイパーアームやモーターへの負担も増します。

また、季節によっては駐車中にワイパーを立てておくことでゴムの破損や劣化を抑えることができます。夏場は暑さでゴムが柔らかくなるため、ゴムが潰れたまま変形するのを防ぎます。また冬場の降雪地域では、フロントガラスに積もった雪の重さによるワイパーアーム破損を抑えます。さらに、冬場はガラスに凍りついたゴムを無理やり剥がしたり、大量の雪が積もった状態でワイパーを動作させたりしないことが大切です。

6.まとめ

普段何気なく使っているワイパーですが、車検の重要な点検項目でもあり、車検時には厳しくチェックされます。車検中に不具合があれば、車検業者側でワイパー交換やウォッシャー液の補充等を行ってくれるため問題になることは少ないですが、安全運転のためには定期的にセルフ点検・交換しておくことが重要です。

今回ご紹介したワイパーはもちろん、事前点検をしっかりと行い、経年劣化による消耗品や不具合が見つかった場合は、車検前にお客さまへ丁寧にご説明します。お客さまがご納得いただければ、整備士が取付から動作確認まで入念に行いますので、安心してお任せください。まずは無料見積もりからぜひご相談ください。

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  • 1 上記最低車検総額は最大割引適用時の基本車検費用(11,800円)を前提としています。上記車検金額は一例です。車種やお車の状態(エコカー含む)により実際の金額とは異なる場合や輸入車・貨物車等は別料金あるいはお受けできない場合があります。また、法定費用の変動や物価動向等により予告なく価格変更する場合があります。
  • 2 入庫時、他社の認証工場の見積書(原本)をご持参いただいた場合、当社の工賃より安ければ、他社の工賃から10%割引いたします。車検を実施した後に他社の見積書をお持ちいただいても適用できません。予めご了承ください。
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