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2022/07/21
車検費用はクレジットカードで支払える？
現金払いとの比較や注意点を解説
車検を受けるためには、まとまった費用が必要になります。手元に現金がないときや、カード会社のポイント還元を活用している方であれば、クレジットカードの分割払いを検討している方も多いのではないでしょうか。
店舗によってはクレジットカード決済も可能ですが、カード払い・現金払いにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、状況に応じた支払い方法を選択することが大切です。
本記事では、カード払いと現金払いとの比較や、クレジットカードで支払う際の注意点を解説します。
1.車検費用はクレジットカードで支払える？
車検では、自動車重量税などの税金、点検・整備費用などさまざまな費用がかかり、車種・年式・走行距離によっては高額になることもあります。
これまでの車検費用の支払い方法は、現金一括払いが原則であったため、家計への負担が懸念されていました。
しかし、昨今のキャッシュレス決済の普及にともない、カード払いに対応している車検業者も増えており、車検業者によっては、車検費用をクレジットカードで支払うことも可能になってきました。
クレジットカード決済なら、月々の分割払いへ変更することもできるため、まとまった現金の出費を抑え、家計の負担を軽減することにつながります。
2.クレジットカード決済できない費用もある
まとまった出費を抑えられるクレジットカードでの決済ですが、車検費用のなかにはクレジットカード決済できない費用もあるため注意が必要です。
ここでは、クレジットカード決済できないこともある車検の法定費用について解説します。
法定費用とは
法定費用とは、車検を通すために必要な税金や保険料などの固定費用のことです。
具体的には、以下が法定費用に該当します。
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 印紙・証紙代
自動車重量税と自賠責保険料は、国が定めた税率や保険基準料率を元に算出されるため、どの車検業者であっても同じ金額が請求されます。印紙代は車検業者によって少々異なりますが、基本的には値引きできない固定費用です。
法定費用は、国に納める自動車重量税と保険会社へ支払う自賠責保険料を、車検業者が預かっている形となっており、費用のなかに車検業者の利益は含まれていません。
車検の法定費用についてより詳しい内容は、こちらの記事で解説しています。
「車検の法定費用はいくら？内訳や車種別の金額目安、支払い方法を解説」
法定費用は基本的に現金払い
車検の法定費用は、基本的には現金払いとなります。
これは、クレジットカードで支払うときに発生する手数料は、基本的に加盟店が負担する仕組みであり、利益が発生しない法定費用までカード払いに対応すると店舗側がマイナスになるからです。
法定費用以外の車検基本料金や整備費用には、店舗側の利益も含まれているため、カード払いの手数料も許容できます。
そのため、法定費用は現金払いに限定している店舗がほとんどです。
なお、車検業者のなかには、法定費用も含めた全額をカード払いにできる店舗もあります。
ただし、「全額カード払いにできるけれど、その分手数料がかかる」など、店舗によって条件が異なるため、事前に確認することも必要です。
3.車検費用は現金とクレジットカードどちらがいいの？
車検費用を、現金とクレジットカードのどちらで支払うべきかお悩みの方のために、それぞれの支払い方法のメリット・デメリットをご紹介します。
クレジットカードで払うメリット
まずは、車検費用をクレジットカードで払うメリットを2つご紹介します。
手持ちがなくても車検に出せる
車検費用は原則現金一括払いであるため、手持ちがないと、期限までに車検に出せないといったことになりかねません。車検には有効期限があり、期限切れの状態では公道を走行できなくなってしまいます。
クレジットカード払いなら、分割払いやボーナス払いが利用できるため、手持ちがなくても車検に出すことができます。支払い日のタイミングによっては、翌々月の引き落としとなり、今月他の支払いがかさんでいたとしても安心です。
直近で支払う手持ちはないけれど、毎月少しずつなら支払えるという方にとっては、クレジットカード決済は便利な支払い方法といえるでしょう。
ポイントがつく
クレジットカード会社によっては、利用金額に応じてポイント還元していることもあります。貯まったポイントはショッピングなどに利用できるため、実質的にポイント分の金額を割引してもらえているようなものです。特に、高還元率のクレジットカードを利用すれば、たくさんポイントが貯まります。
例えば、車検費用が10万円でポイント還元率が1％なら、1,000円相当のポイントがもらえます。バースデー月やカード会社のキャンペーン時期は、さらにお得に利用できる場合もあります。
車検は大きな金額が動くため、ポイント還元を活用している方にとっては、多くのポイントがもらえるチャンスとなります。
現金で払うメリット
車検費用の支払い方法として一般的なのは現金払いですが、当然ながら現金払いにもメリットはあります。車検費用を現金で払うメリットを2つご紹介します。
好きな車検業者を利用できる
車検費用を現金で払うことで、カード払いに対応している店舗をわざわざ探す必要がなく、好きな車検業者を利用できます。車検業者を選ぶときには、「家から近い」「キャンペーン中」「費用が安い」「アフターフォローが充実している」など、自分が重要視している基準で自由に選びたいものです。
車検費用をクレジットカード払いにするためには、カード払いに対応している店舗を探す必要があるため、利用できる車検業者の選択肢は狭くなります。現金払いであればどこでも対応しているため、条件を限定することなく好きな車検業者を利用できます。
決済手数料が発生しない分、お得に利用できる
クレジットカード決済には手数料が発生しますが、現金払いであれば決済手数料がかからない分、お得に利用できます。クレジットカードの分割払いやリボ払いを利用する際には、カード会社や支払い回数にもよりますが、12～15％ほどの決済手数料がかかる場合もあります。
現金一括払いにすることで手数料がかからず、クレジットカード払いと比べて、総額で数千～数万円得することになります。
クレジットカードで払うデメリット
車検費用のクレジットカード払いには、メリットもある一方でデメリットもあります。デメリットも理解しておくことで、最適な支払い方法を選択できるはずです。
カード払い対応の店舗を探す手間がかかる
すべての店舗が車検費用のカード払いに対応しているわけではないため、カード払い対応の店舗を探す手間が必ず発生します。
クレジットカードでの支払いの可否を優先すると、サービス内容や車検費用自体に注目して車検業者選びができなくなり、車にとって最適な車検が受けられない可能性もあります。
車検費用のクレジットカード払いは、まだ完全に普及しているわけではないため、どうしても店舗探しの手間がかかってしまう点は考慮しておいた方が良いでしょう。
決済手数料がかかる
車検費用をクレジットカード払いにすると、決済手数料が発生します。
会社や支払い回数によって異なりますが、分割払いやリボ払いでは12～15％ほどの金利が発生することもあります。仮に、10万円の車検費用の場合、1.2万～1.5万円分の決済手数料がかかる計算になります。
手持ちがなくても車検に出せることや、一括で支払う負担が減ることに関してはメリットのあるクレジットカード払いですが、高い利率の決済手数料がかかる点には注意しましょう。
現金で払うデメリット
車検費用の現金払いにはメリットも多い反面、デメリットもあります。
まとまった費用がかかる
現金払いのデメリットは、やはり一度にまとまった支払いが発生することでしょう。現金払いは原則一括払いのため、まとまった金額が手元から消えてしまいます。
車種や年式・走行距離によっては、車検費用が10万円を超えることもあり、事前に費用を工面していなかった場合、大きな出費となって家計を圧迫してしまいます。
4.車検費用をクレジットカードで支払うときの注意点
手元に現金がない場合などに役立つクレジットカードでの支払い方法ですが、車検費用をカード払いにするときには、いくつか注意すべきことがあります。
最後に、車検費用をクレジットカードで払うときの2つの注意点を解説します。
分割に対応していないクレジットカード会社もある
クレジットカード会社のなかには、分割に対応しておらず、一括払いや多くても2回までの分割にしか対応していないカード会社もあります。分割払いができると想定したのにも関わらず、実際には希望の分割回数が利用できないとなると、結局1回・2回で支払うことになってしまいます。
なお、分割払いを利用するために、事前の審査や申請が必要なケースもあります。分割払いの審査や申請の期間は、数日から数週間かかることもあるため、早めの準備が必要です。
まずは、利用する予定のクレジットカード会社が分割に対応しているかどうかを確認し、利用の条件なども詳細まで目を通しておくことをおすすめします。
車検の分割払いに関しては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
「車検費用は分割払いできる？支払い方法やローン審査通過のポイントも解説」
法定費用分の現金の準備を忘れずに
法定費用は現金払いが主流ですので、前もって準備しておきましょう。全額クレジットカードで支払うつもりで車検当日に持ち合わせがなかった場合、支払いのために再来店しなければならなくなります。
車検の当日に慌てることのないよう、事前に全額クレジットカード決済できるのか、もしくは法定費用は現金払いなのかを、依頼先の車検業者へ確認しておくと確実です。
5.まとめ
車検には比較的まとまった費用がかかりますが、顧客の利便性向上のためにクレジットカード払いに対応している店舗も増えてきています。車検費用のクレジットカード払いと現金払いでは、どちらにもメリット・デメリットがあるので、状況に応じた支払い方法を選択するようにしましょう。
なお、クレジットカード払いにする場合は、対応している店舗を探す必要があるため、早めに店舗選びを始めることをおすすめします。支払回数や手数料の有無だけでなく、サービス内容や整備品質などもしっかり検討したうえで、納得できる車検業者を選定しましょう。
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※一部店舗を除く、詳しくは店舗にご確認ください
