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手続き
2022/06/16

持ち込み車検とは?主な検査項目や手続き・流れをご紹介

持ち込み車検とは?主な検査項目や手続き・流れをご紹介

車検費用を安く抑える方法の一つに、自分で車検を行うユーザー車検があります。ユーザー車検は、必要な手続きを自分で行い、運輸支局に車を持ち込んで検査をする方法です。

本記事では、検査項目や車検を自分で行う方法、必要な手続きについて詳しくご紹介します。ユーザー車検を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1.ユーザー車検とは

ユーザー車検とは

ユーザー車検とは、ディーラーや専門店などに頼らずユーザー自身で車検を受けることです。まずはユーザー車検の概要を確認しましょう。

運輸支局に自分で車を持ち込む

ユーザー車検では、車を所有するユーザー本人が運輸支局に車を持ち込み検査を受けます。全国どこの運輸支局でも車検が可能です。

ユーザー車検の詳細は以下の記事でもご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
play_arrow 「ユーザー車検とは?一般的な車検との違いやメリット、流れを解説」

ディーラーなどに依頼するより費用が安くなる

ユーザー車検を受けるメリットの一つが、ディーラーや専門店に車検を依頼する場合に比べて費用を安く抑えられることです。ユーザー車検を受ける場合は基本的に法定費用のみしかかからず、出費を抑えられます。

ユーザー車検以外の方法の場合、法定費用+車検基本料金+部品交換費用がかかります。特にディーラーに車検を依頼すると、部品交換には純正部品を使うためさらに費用が高くなる傾向にあります。

法定費用は下記3つの項目が含まれます。

  • 検査手数料
  • 自賠責保険料
  • 自動車重量税

検査手数料

検査手数料は車のサイズや用途によって料金が異なり、持込検査であれば普通自動車は2,200円、小型自動車は2,100円、軽自動車なら1,800円です。

自賠責保険料

自賠責保険料とは、すべての自動車に加入が義務付けられている「自動車損害賠償責任保険」にかかる費用のことです。新車購入時は次回車検までの3年分の自賠責保険料を支払い、それ以降は2年に1回の車検時に2年分を支払う必要があります。

自動車重量税

車の区分や重量に応じた金額を支払う税金が自動車重量税です。0.5t(トン)単位で金額が変わり、例えば0.5t以下の自動車重量税は8,200円です。車の経過年月が長くなるほど課税額も大きくなります。なぜなら、経年劣化により安全に対するリスクが増えるためです。一方、自動車重量税はエコカー減税の恩恵を受けるため、電気自動車等の対象車は免税される特徴があります。

2.陸運局の正しい名称は「地方運輸局」

ユーザー車検を受ける際は、車を運輸支局に持ち込む必要があります。運輸支局は、自動車の新規登録をしたり、ナンバープレートの変更に対応したりする業務を担う行政機関です。ここでは車検の管轄や運輸支局について解説します。

車検は国土交通省が管轄している

車検は国土交通省が管轄しています。ディーラーや自動車整備工場はもちろん国土交通省に属していませんが、車検を実施できるのは「指定工場」として車検を代行しているからです。指定工場とは、地方運輸局から自動車整備事業の指定を受けた工場のことを指し、一定の基準に基づいて自動車の整備をします。一方、ユーザー車検ではディーラー等に依頼するのではなく、国土交通省管轄の運輸支局に車を持ち込み車検を受ける方法となります。

陸運局は地方運輸局の通称

陸運局は「地方運輸局」の通称であり、国土交通省に属する行政機関です。陸運局の名は平成14年の組織改編以前の名称でしたが、組織改編後に地方運輸局となったあともかつての名称で呼ばれることが多くなっています。

3.車検の検査項目

車検の検査項目は、主に次の3つです。

  • ハンドル等のかじ取り装置
  • ブレーキ等の制動装置
  • タイヤ等の走行装置

それぞれの検査項目を確認していきましょう。

ハンドル等のかじ取り装置

かじ取り装置の主な検査項目は、以下の5つです。

  • ハンドル
  • ギヤボックス
  • ロッド、アーム類
  • かじ取り車輪
  • パワーステアリング装置

ハンドルの操作具合

ハンドルの点検では、操作具合を検査しましょう。具体的には、平坦な路面を一定スピードで走行し、ハンドルが急に振動したり、左右に取られたりしないかを確かめます。このほか「走行中のハンドル操作が重たくないか」や「ハンドルを上下左右や軸方向に動かしてもガタつかないか」を検査します。

ギヤボックスの緩み

ギヤボックスの取付が緩んでいないかを検査する際は、リフトアップ等の状態でスパナを使って点検すると良いでしょう。

ロッド、アーム類の緩みやガタつき

ロッド、アーム類で検査すべき項目は、取付部の緩みや連結部のガタつき、損傷や亀裂の有無で、目視によって点検します。

かじ取り車輪(ホイール・アライメント)のずれ

かじ取り車輪の点検項目は、ホイール・アライメントです。ホイール・アライメントとは「車とタイヤの取付角」のことで、長時間経過したり車をぶつけたりするとホイール・アライメントにずれが発生します。

パワーステアリング装置の緩み

パワーステアリング装置は、取付の緩みだけでなく、オイルの漏れや量も確認するようにしましょう。

ブレーキなどの制動装置

制動装置で確認すべき箇所には次の項目があります。

  • ブレーキペダル
  • 駐車ブレーキ機構
  • ホース、パイプ
  • マスターシリンダー、ホイールシリンダー等
  • ブレーキバルブ
  • ブレーキドラム
  • ブレーキディスク

上記のように、制動装置の主な検査項目はブレーキに関する部品です。例えば、ブレーキペダルの遊びを検査する際は、エンジンを停止させた状態でブレーキペダルを数回踏み、遊びの量が規定範囲内にあるかを点検します。

このほか、ブレーキの効き具合や駐車ブレーキの踏みしろ、ブレーキディスクの摩耗などを検査します。

以下の記事では車検時のブレーキパットの検査基準について詳しく解説しています。併せてご覧ください。
play_arrow 「車検に合格するブレーキパッドの基準とは?交換目安や費用も解説」

タイヤなどの走行装置

走行装置の主な検査項目は、次のとおりです。

タイヤの状態

  • ホイールナットおよびホイールボルトの緩み
  • フロントホイールベアリングのガタ
  • リアホイールベアリングのガタ

タイヤの状態は、リフトアップの状態で空気圧やタイヤの全周に亀裂や損傷がないかを確認します。またナットやレンチを用いて、ホイールナットやホイールボルトに緩みがないかチェックしましょう。

フロントホイールベアリングのガタは、タイヤの上下に手をかけて動かしながら点検し、ガタがある場合はブレーキペダルを踏んで再点検します。リアホイールベアリングも同様にしてガタの有無を確認します。

以下の記事では車検時のはみ出しタイヤについて詳しく解説しています。併せてご覧ください。
play_arrow 「車検に通るタイヤの基準とは?検査合格やはみ出しの基準を解説」

4.ユーザー車検を行う手続き

ユーザー車検を行うためには、点検・整備をするだけでなく、申請書類を準備する必要があります。それらの手続きについて解説します。

点検・整備

ユーザー車検を受ける前に、自動車点検基準に沿って点検と整備を実施します。点検項目は、エンジンルームや室内、足回りや下回り、外回りです。目視で判断できる箇所は自分で点検できますが、電気配線や公害発散防止装置といった項目は自分で点検できないため、整備工場に依頼しましょう。点検時に不備がある場合は、消耗部品の交換や該当箇所を整備します。

点検整備記録簿の作成

点検と整備が終わったら「点検整備記録簿」を作成します。点検整備記録簿とは、定期点検で実施した内容を記録した用紙のことです。記録簿に記入する際は、指定されたチェック記号を使って記入するようにしましょう。チェック記号は「良好」「交換」などの結果ごとに異なる記号が割り振られています。

整備工場で点検・整備を実施する場合は、点検整備記録簿も一緒に作成してもらうように依頼します。車の購入時に付属している点検整備記録簿を使用するか、自動車整備振興会などで販売している記録簿を購入して使うようにしましょう。

検査の予約・申請書類の準備

点検整備記録簿を作成したら、検査の予約と申請書類を準備します。車検日は車検証に記載されている有効期間満了日を超えないように注意が必要です。

車検の申し込みは、国土交通省が提供している「自動車検査インターネット予約システム」から24時間いつでも予約できます。予約システムでは日程の変更や取り消しもできるため、車検日の都合が合わなくなっても心配いりません。軽自動車の車検を行う場合は「軽自動車検査予約システム」を利用して予約します。

車検時には下記7つの書類が必要なため、事前に準備することをおすすめします。

  • 自動車検査証(車検証)
  • 自動車税納税証明書
  • 点検整備記録簿
  • 自賠責保険証明書
  • 自動車重量税納付書・印紙
  • 継続検査申請書
  • 自動車検査票・手数料納付書・印紙・証紙

上記の必要書類のうち、自動車重量税納付書と継続検査申請書、自動車検査票は検査場の近くにある行政書士の事務所から入手できるため、手元にない場合は検査当日に入手しましょう。

検査受付・実施

検査当日は、必要な申請書類を受付に提出し、車検の受付を行います。受付で自動車重量税と検査手数料を支払った後、検査コースで車検を受けます。車検コースの案内表示に従って、各項目の検査を実施しましょう。

検査時の注意点

検査で注意すべきポイントは、一回の検査申請で検査コースに入場できるのは3回までといった制限があることです。そのため、検査に自信がない場合は、ユーザー車検を受ける前に予備検査場を利用することをおすすめします。予備検査場を利用すると、車検と同じ内容を事前に検査できます。予備検査場ではサイドスリップやヘッドライトの光量等、目視では判断できない項目も確認できます。検査コースに入る前にあらかじめ確認し、車検をシミュレーションすることも大切です。

5.ユーザー車検実施後の手続き

ユーザー車検が終わったら、合否結果に応じて適切な手続きを済ませます。車検に合格した場合と不合格の場合について、手続き内容をそれぞれ確認しておきましょう。

合格した場合

車検に合格すると、窓口で自動車検査証と検査表彰(ステッカー)が交付されます。車検を受ける前に貼り付けていた旧ステッカーを剥がして、運転者席側上部で、⾞両中⼼から可能な限り遠い位置に新しいステッカーを貼り付けます。必要書類に不備がなければ、ユーザー車検の手続きは完了です。

不合格だった場合

車検に不合格だった場合、一回の検査申請につき3回まで再検査できます。検査で不備があった箇所の整備を実施し、検査日から2週間以内に再検査を受けるようにしましょう。検査日から2週間を超えると、すべての検査項目について再点検が必要となります。

また、合格するまでの期間に車検が切れないように注意が必要です。自賠責保険の適用期間が車検有効期間をカバーできない場合は保険内容を改めましょう。

6.車の知識・技術に不安がある方はプロへの依頼が安心

ユーザー車検は車検費用を抑えられるメリットがある一方、さまざまなデメリットもあります。主なデメリットは以下のとおりです。

  • ユーザー車検を受けられる日は平日のみで日程調整が必要
  • 車に問題や不備がないかを事前に調べる手間がかかる
  • ユーザー自ら点検するため、きちんと確認できていない可能性がある
  • 車検で不合格になった場合、部品交換や修理に費用がかかる
  • 車に関する専門知識が必要

ユーザー車検ではこうしたデメリットがあるため、「車検をスムーズかつ安全に実施したい」と考えている場合は車検のプロに依頼することをおすすめします。

7.まとめ

ユーザー車検では運輸支局に自ら車を持ち込み、自分で必要な手続きを行います。車検費用は安く抑えられる点は魅力的ですが、手間がかかるうえに安全面で不安が残ることも少なくありません。

そうしたことを踏まえると、やはり車検はプロへの依頼がおすすめです。WECARSの安心WE!車検では、さまざまな車種を扱う経験豊富な整備士があなたの愛車をしっかりとチェックします。安全に車検を実施したいと考えているなら、ぜひWECARSにご依頼ください。

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